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岩崎邸の壁紙のお話し

kabegami.jpg

『金唐革紙(きんからかわかみ)』

岩崎邸から、最終回は壁紙のお話し。

明治時代の日本の「工芸の技術」の水準の高さを示す壁紙。
まずは、美しさを堪能してみてください。

ガイドツアーでも詳しく説明があると思います。
修復工事のメインとなるのが、この「壁紙」の復元でした。


ヨーロッパでは通常、なめし革を使い、金箔とニスで仕上げますが、
そこを日本人は「和紙」でアレンジしました。

桜の丸太丈の「ロール版木」に和紙を巻き、凹凸をつけ、筆で彩色します。

この技術には、和紙+浮世絵の版木彫り+漆塗りや着物の彩色技術など
日本伝統の工芸技術の全てが生かされるわけです。

これがヨーロッパで大ブレイク。
日本の輸出品として大いに盛んになったそうです。

ところが、人気が出てくると、大量生産の粗悪品が出始め、
せっかくの評判を傷つけることになり、産業事態が下火になります。

昔も今も同じですね。
人って学習しないんでしょうか?

そして、すたれたこの技術。

それに、決定的なダメージを与えてくれたのが、駐日アメリカ軍でした。

なんと、この、デリケートな壁紙の上に、「ペンキを塗ったくった」んですって。

もう、色も模様もわからないところでしたが、
わずかに残ったドアの桟のところの塗り残しがみつかり、
ほぼ同じものを再現できたのだそうです。

この屋敷の受難も含め、時代の教訓もちょっと思い起こしてみてください。

これからの私たちのために。

今回、復元を担ったのは上田 尚氏。
もはや、この技術を伝えるのは彼一人の腕にかかっていると言ってもいいでしょう。

問題は、この壁紙をこれからも、必要とする、金銭的な余裕のある趣味人がい続けるかどうかです。

お金持ちの方へ!
いかがです?
この、岩崎邸みたいなおうちをオーダーしてみませんか?
きっと、本当に憧れる人が続出ですよ!


もうひとつみつけたきれいなもの。

20060521234137.jpg

2階のバルコニーの手すりも。こんなに繊細。
たぶん、木製だったと思われます。


glasswork.jpg

スモークガラスのカットワークがステキな衝立。
淡い光がステキだったのです。


建築だって芸術だと思える方は

banner_21.gif ←ご協力くださるとうれしいです。
2006-06-01(Thu)
 

コメントの投稿

非公開コメント

うーむ 

初めてお邪魔します。
やっぱりアングロサクソン民族は、繊細さが
お好みではないようで・・・・。
しかしペンキって、・・・・・ウソ!!っていう
感覚ですよねえ。
こんな美しいものを・・・・。
2006-06-01 20:04 | なが | URL   [ 編集 ]

 

事務所として使うには、贅が凝らされていて、不似合いだったのかもしれないですね。
いいものはやっぱりいいですね~♪こんな素敵な技術をなくしてしまうような社会にはならないで欲しいですネ~。
2006-06-01 20:42 | たまママ | URL   [ 編集 ]

ヨーロッパ人のハートうぉ 

わしづかみに!!!
こういう『キンキラ』もいいですね。しかも紙とはっ!!!

そんで、アメリカの軍人さんが、メリケンジョークを飛ばしながら、メタメタに。。。
すごく ボクの『超主観的いめーじ』にマッチしたお話ですね。
想像しやすかった^^

復元できてよかったです(`・ω・´)
最後の写真、すっごくイイです!!
ん? ボクには似合わないッスか???
2006-06-01 20:46 | Pokopen | URL   [ 編集 ]

 

すご~~い!こんな模様好き!めっちゃ綺麗。。。。
こういう細かい手作業の物、sion大好きなの!
復元された上田さんという方にも興味がわきました^^
扉もまたステキ!
本当にこんなお家に住みたい・・・!
2006-06-01 21:13 | sion | URL   [ 編集 ]

ペンキは過去を塗りつぶす。 

ながさんへ
こちらへおいでくださってありがとうございます。
ながさんのブログに比べたら、軽~いブログですが、
どうぞ、息抜きにいつでもいらしてくださいね。

アメリカ文化というのは、過去をなかったことにしたがるのかも。
歴史を持たない国ですし。
そもそも、インディアンをだまして殺して手に入れた国です。
その過去をあんなにきれいさっぱり忘れちゃえるんですから
真に明るくポジティブな人種なんだと思います。
こういうのもOK牧場のOK&OKの枠の住人なんでしょうかね?
それも、どうかな?って思ったりして。
2006-06-02 00:42 | SATOKO | URL   [ 編集 ]

残したいですね。 

たまママさんへ
「技術大国日本」といいますが、その「技術」って本来「職人技」のことだったはずだと思うんです。
繊細さ、忍耐、完璧主義的精神性。そんな美点。
なにも、ハイテクだけが「技術」じゃないですよね。
世界に通じる職人さんの技。
こういうものの輸出なら大歓迎されるのではないでしょうか?
私たちもきちんと再評価して、大切にしていきたいですね。
2006-06-02 00:48 | SATOKO | URL   [ 編集 ]

『超主観的いめーじ』 

pokopenさんへ
『超主観的いめーじ』って、どんなかな?
私もその傾向で↑ながさんへのコメントバックしちゃったかも!

ね?和紙ってところがすごいでしょ?
私はてっきり「舶来もの」かと思っちゃいました。
ベルサイユね。みたいな(笑)
ニクイ和洋折衷ですよね。

ラストの写真。岩崎でとった中で、実は一番気に入った写真でした。
スモークガラスのレリーフなんですよ。いいでしょ?
2006-06-02 00:57 | SATOKO | URL   [ 編集 ]

美しきもの 

sionさん
いろいろなきれいがありますけれど、
上質なものには、たぶん共通な美しさがあると思います。
これが、手で彩色されたものなんですものね~。

上田尚氏の仕事については、この「日本の手仕事」というサイトに詳しく紹介されているのを見つけました。
みてみてください。

http://www.handmadejapan.com/features_/ft008_01.htm
製造工程など、詳しく出ています。
この筆者も私と同じご意見みたいで、現代の建築に活かせないものかと、訴えていました。

あとね、最後の写真。ガラスのレリーフなんですよ。
お好みですか?私もよ。
2006-06-02 01:09 | SATOKO | URL   [ 編集 ]

 

サイトの紹介ありがとう~^^
早速みました^^v
最後にショッピングページっていうのがあって
そこに「金唐紙見本帳」・・・
おおっっ!!って思ったら150万円でした~~^^;
こんなの見てたら、
sionもシルクスクリーンとかしたくなっちゃいました(笑)

扉・・ガラスなの??すごい~!
2006-06-02 09:10 | sion | URL   [ 編集 ]

まだあるの。デザインの宝庫です。 

sionさんへ
150万?そんなもの通販で買えるの?
いや、先立つものがございませんから、物理的に買えても私は買えないけどね。
(説明不要でした?)

記事、ちょっと加筆しました。
このガラスのレリーフはお部屋の間仕切り用の衝立だと思います。
ふふふ。実はドアではありませんでした。
2つ見かけました。

あとね、スチーム暖房の蛇腹みたいな鉄の管の集合体みたいなのあるでしょ?
わかるかな~?
あれに、繊細な「彫刻」が施されているんですよ。
色もオフホワイトに塗られて、部屋の美しさを損なわないようになってます。
とてもディテールにこだわった家で、みていて楽しいです。
まだまだ、切り取ってくるとステキなデザインが見つかりますよ。
玄関やテラスのタイルの模様もステキでした。
寄木細工の床もね。
2006-06-02 11:08 | SATOKO | URL   [ 編集 ]

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